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西原村の甘薯農家「祐史ファーム」
2024.3.30西原村は県内有数の「からいも」の産地です。数年前から西原村ではJAに加入している部会の方は【シルクスイート】で品種を揃え、西原村特産品のブランド化を図っています。シルクスイートは甘すぎず、しっとりとした味わいが特徴。紅はるかなどに比べると、お菓子作りに最適と言われている品種です。
今回はからいもの生産について当協会の会員でもある「祐史ファーム」の高本様にお話を伺いました。
——生産する上でこだわっていることはどんなことですか。
さまざまなことにこだわっています(笑)
詳しく話すと施肥設計、土壌分析、生育コントロールなど。天候によって毎年収穫量や芋の見た目も変わってくるので、細かにチェックをして、質を維持しています。なので他の人より試し掘りをしてしまいます(笑)
また芋の見た目にもこだわっていて、掘ったばかりの芋は皮が剥けやすいので、掘ったばかりの芋を洗うときは、専用の機械で洗います。また毛焼きもします。味にももちろんこだわりますが、見た目がきれいな方がお客さんも手に取ってもらいやすいと思い、差をつけられるようこだわっています。芋を買うときは色も見て欲しいです。ドス黒い色が良い芋(笑)本当にいい芋。
そして芋の質を維持するために私のところでは箱詰めまでにいくつも工程を分けて作業しています。
「収穫→カット→洗浄→毛焼き→サイズ分け→選別→箱詰め」 という流れで他の農家さんより工程が多く、手間をかけていますね。
——大変なことはありますか。
天候によって左右されること。同じ時期に同じように栽培をしていても、気温や天候によって異なるので大変です。
その為に生育コントロールをして、安定して栽培ができるようにしたいと思っています。
あとは防除。今は機械でやっていますが、本当に大変なので、今後ドローンで防除散布ができるようになれば散布回数が増やせて生育のコントロールしやすくなるし、山間部や、年配の方が多い農家で導入をすることにより、生産の効率化や新規就農者のハードルを下げることができるのではないかと考えています。
その為、生育コントロールから生産データを集計し相関性を持たせて今後の西原村のからいも農家の将来に寄与したいし、先頭に立って農家全体を引っ張っていきたいという思いがあります。
——貯蔵庫について。
昨年、作業場隣に100トンほど貯蔵できる大きい貯蔵庫を建設しました。こんなに大きな貯蔵庫を作った先駆者がいなかったので、自分なりに色々考えて作りました。なので昨年はあえて虐待試験を実施しましたが、芋が腐ることもなく問題なく貯蔵できたので、今年は温度、湿度管理を徹底して貯蔵していきたいと考えています。
効率性重視で天井まで高く積み上げられているコンテナは機械を使用して出し入れします。
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取材以外にもさまざまなことを教えていただきましたが、地元に貢献したいという思いから、就農された高本さんのからいもに対する熱意は想像以上のものでした。何かに熱中できること、本気で打ち込むことがある人は本当にかっこいいなと思います。特産品を通じて西原村を盛り上げるという志ざしは当協会も一緒ですが、取材中は高本さんの熱意に圧巻されるばかりでした!
高本さん、お忙しいところご対応いただきありがとうございました!今後のご活躍も楽しみにしています!
(地域おこし協力隊 白木)
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高本さんが経営する祐史ファームでは自社で栽培した芋を提供する『koimo-yaki』を営んでいます。
名の通り小さめの焼き芋を販売しており、からいも農家だからこそ出せる焼き加減が絶品です。数少ない村内での焼き芋屋さんなので、西原村に来た際にはお立ち寄りください。
koimo-yakiの営業日などは祐史ファームさんのインスタグラムで発信しています。ぜひチェックをお願いします!
「祐史ファーム」
高校教員をしたのちに企業へ転職。その後地元西原村への貢献を考え就農する。
これまでの経験や知識を活かしながら、日々農作業に励んでいる。
祐史ファームではシルクスイートと紅はるかを生産。
自社のさつまいもを提供する焼き芋屋(koimo-yaki)を営業。
Instagram:祐史ファーム @yushifarm
Google map 📍
https://maps.app.goo.gl/JXnnCHV5DVu5MGqg7